一寸考えてみてほしいんだけど、夜、自宅でテレビを見てるときにフと窓を見たら手があったらどうする?手だけね。
どうする?って聞かれても「ビビるに決まってんじゃん」って言う人も居るだろうし「逃げる」って言う人もいるだろうね。勿論俺は「逃げる」をチョイスする。
でもその日は違った。上記したように手があったんだわ。
普通の怖い話だったらここからおばけの本体が出てきたりするんだろうけどその夜俺がみた手はずっとそこにあるだけだった。俺は霊体験なんかしたことないから霊がどんなもんかもわからんでも悪戯とも思えなかった。
三階だしね。まぁビビーンと「おばけだ!」っておもったんだ。
んでその時の俺は何を考えてんだか「逃げる」をチョイスする前に「ちょっと覗いてみよう」をチョイスしちゃったんだ。ホント何考えてんだろうね。
アホだ。俺はまるで寝床に着くかのように窓に向かっていった。
はぁってへんなため息ついて窓を開けて下を見た。そのときになって自分が何してんのか気付いた。
「うわー俺何やってんだろ」結局覗きこんだんだけどね。何があったと思う?女がいたとか?ううん、そんなありがちなw。
まっしろな子供?それもちがう。期待しないでね、怖くないから。
そこにいたのは、だらしなく口を開いた犬。手は人間。
手首から下は犬。本当にただの犬。
犬種はわからん。雑種かなぁ。
ぶらさがりながら俺をみてた。ってゆうよりもむしろ空を見てたって感じかな。
俺のことなんか眼中になさそうだった。怖くなかったけど、見ちゃいけない物みた気がして窓を閉めて寝た。
これだけ。その後はたいしたこともなかったけど次の日にカートコバーンが死んだのがショックでした