元上司のKさんから聞いた話をしますね。
Kさんが実家を出て、1人暮らしを始めたばかりの頃のことだそうです。引越し先は、賑やかな駅前から路地を1本入った閑静なマンション。
仕事から帰って、疲れて早く寝た日のことだそうです。夜中の2時過ぎに布団の上をボカボカッと乱暴に叩かれて飛び起きたというんです。
もちろん彼1人でした。複数の手の感触があまりにリアルで気持ち悪かったけど、またすぐに寝てしまったとか。
その後すぐに彼は会社を辞めてフリーランスになったんですが、自宅で仕事をしているときに妙なことに気づいたそうです。昼間にインターフォンが鳴るので覗くと誰もいない。
エレベーターに続く廊下は長くて(わたしも遊びに行ったことがあるのですが)、人がすぐに立ち去れるような立地ではありません。そんなことが続くので注意してると、たびたび近隣でもベルが鳴って、ほかの住人が「あれえ、おかしいなあ」とか言ってる声を聞くそうです。
後から知ったのですが、Kさんのマンションの裏は火葬場なんですよ。「多分、通り道なんだろうなあ…」実家が神社のKさんは鷹揚なのか、、平気な感じでそう言ってました。
その後も、たびたび夜中に部屋の中を人が歩くような気配を感じるといいます。