俺は定時制に通ってたのね、
交通手段は自転車。
ある日、学校帰りに
自転車がパンクして押して帰ってたの。
時間が時間なんで開いてる店もないし、
途中で疲れて
近くにあった神社に隣接した公園で一息入れた。
ベンチに座って休憩してると
神社の入り口の鳥居の傍に猫がいたのね。
モフモフしたいと思って
こっそり近づいたのよ。
でも気付かれて猫は石段の影に隠れた。
尻尾だけ見えてる。
今度は逃げない様に
俺も尻尾を目印に石段や木に隠れながら近づいた。
で、段々近づいていくと
猫の体も見えてきた。
俺が追ってたのは猫じゃなかった…。
首から上だけの小さな女の子だった。
俺が尻尾と思っていたのは
女の子の髪の毛。
驚いて『うわっ』と声を出してしまった。
女の子は俺に気づいて近づいてきた。
慌てて自転車の置いてある場所に逃げた。
途中振り返ると女の子は追って来てる。
自転車を取る余裕はなく、
そのまま走って公園から逃げた。
その後、その神社にも公園にも行ってない。
自転車も置いたままだ。
あの女の子はいったいなんだったのか…。