自分が体験した話。
とある夏、一晩中Aと遊んだ後に、虫除けにアースレッドした方が良いよと言うので虫嫌いの私はAに手伝って貰い1Kの狭い部屋にある家電製品や、ベッド等にナイロンや新聞紙を掛ける作業をした。狭い部屋でも、音楽機材やレコード、本等が大量にある為に完全に準備を終えるには結構な労力を使った。
「疲れたから少し休んでから部屋を出よう」とAが言い私も疲れていたので同意し、疲れからいつの間にか寝てしまった。気付いた時には煙の中で、激しい咳に見舞われ混乱しながら玄関から脱出。
Aのことを思い出し部屋に戻ると居なかった。Aが、私が寝たのを見計らってアースレッドを焚いたようだった。
後で聞いた所、Aは私を心底嫌っていたらしい。ちなみに、机の上には私名義の遺書が置かれていた。
自分にとっては洒落にならない位怖かった話です。