聞いた話しだが、男2人が夜中に六甲山を走っていたら女の子が道の真ん中に突っ立っていた。
「あれって、噂の六甲おろしでもされたんか!?」って、車のスピードを落として可哀想な女の子をピックアップしてやろうと思った。すると助手席の男が「あれは違う幽霊だ。
そのまま突っ切れ」と言うもんだからドライバーは動転した。確かに近づくと女の子は体が半透明だったが、幽霊でも跳ね飛ばして行くのは躊躇する。
スピードを緩めて女の子をかわそうとすると助手席の男は怒鳴った。「あの女はオトリだ。
バックミラーを見ろ!」バックミラーにはどう見ても死んでる女が今にも車に飛びつこうとしている姿が映っていた。