姉が高校生だったときの話です。
クラブ中にランニング?が入り、仲のいい友達と三人でタラタラ走ってたそうです。コースは毎回同じで3キロほど先にある空き地を折り返して帰ってくるというものでした。
夏の夕方って涼しい風が吹きますよね?丁度その日も空き地に着いた時に気持ちいい風が吹いてきたので休憩しよう!ってことになり、荒れ放題の空き地にあった岩に腰掛けて休んでたそうです。しばらくは三人でオシャベリしてたらしいんですが、突然一人が「ねえ、なんか聞こえたよね?」と言ったそうです。
「え、なに??」と姉が聞くと「どいて・・・って聞こえたんだけど、気のせい?」と。「気のせいなんじゃない~?三人しかいないしさ~」もう一人の友達がそう言った途端、「ごるぁ!」という怒鳴り声と共にものすごい勢いで三人は背後から「蹴られた」ような衝撃を受けて前へ転んだそうです。
三人が同時に前へ転んだので皆ビックリして振り返ったらしいんですが後ろには誰もいない。姉が何気なしに座っていた岩を見て硬直したと言ってました。
・・・無縁仏の墓石だったそうです。何故そんなものがあの空き地にあったのか判りませんが、それは今でもその場所に横たわっています。