俺が小学生の時、海水浴に行った時の話。
父親と母親、そして兄に連れられて、岩場の多い海水浴場へと行き、兄と一緒に岩の間を飛び跳ねながら遊んでいた。しかし素足だった上、水で濡れた岩場の上で俺は足をすべらせてしまい、フジツボでガタガタになった岩でひざをすりむいてしまった。
「イテテテテ・・・」その時はちょっと血が出た程度だったし、子供特有の回復力で何事もなかったかのように遊びつづけた。しかしその日の帰りの車の中から足が熱をもって痛み始めだ。
だが俺は、なぜか親に言ったら怒られると思い、痛みもじきに引くだろうと思ってガマンしていた。だが、痛みは引くどころか、ますますひどくなるばかり。
数日後には無残に腫れ上がってしまった。もう隠しておくことはできず、親に見せると、「バカ!!」と怒られ、すぐ病院に連れて行かれることになった。
病院につくと麻酔をかけられ、医者が俺の腫れた足を切開することに。すると中からは大量の膿が・・・・。
ガス壊疽と診断され、俺は右足を切断することになったのだった。