結構前になります冬の深夜の事。
布団を頭から被って寝ていました。かなり寒く体を横向きにして縮こまるようにし、部屋のドアに背を向けていると、突然音もなくドアが開きました。
布団を被ったままでも空気の流れで開いているのは感じましたが、おかしいなと思いました。というのは私の部屋はドアの建て付けが悪く、開くと音が鳴るんです。
しかし音が鳴りません。確認しようと起きあがろうとした時、寒気が体を走り抜けました。
「ダレカイル!?」背中&布団越しですが、凄い視線を感じます。ジッとこちらを覗いているみたいです。
体は硬直状態になり、とりあえず念仏を心の中で唱えました。何分くらいそうしていたでしょう。
音もなくドアが閉まりました。相変わらずスッと閉まったようですが、最後にノブが回った音がしました。
しばらく耳を澄ましましたが階段の音も聞こえず、家の誰かでもないみたいです。ゆっくりと布団から顔を出し周りを見ると、変わった様子もないんですが電気の紐だけが揺れていました。
時計は3時ちょいすぎ変な汗かきながら体を起こし、息をはいた瞬間……ガタガタガタガタガタガタッ!強烈な地震がきましたそして強烈な耳鳴り咄嗟に布団の中に再度潜り、じっとしていると揺れも鎮まり、静寂に包まれました。家の誰かが起きてくるかと思いましたがなにもなく、私もそのまま寝てしまいました。
翌朝、家族に地震のことを聞いてもなかったとの事。あれはなんだったんでしょうか?