わしが中学生の頃の話じゃ。
わしがいつものように塾の帰りに近所のコンビニで買い物を済ませて外に出ようとしたその時、突然店員さんがわしに近づいてきてこう言ったのじゃ。「すいません、お釣り忘れていますよ」わしはハッとしたのじゃが、良く考えるとお釣りを忘れた覚えはないしそもそも実際はマンガを立ち読みしてただけで店内の売り物を物色したものの結局買い物はしないでそのまま出てきてしまったはずでは。
わしが何かの間違いであるという旨を伝えようとすると店員さんはわしを強引に奥の休憩室にひっぱっていったのじゃ。「いきなり、ごめんね、でも」女の店員さんじゃったんだが、休憩室の中でわしに事情を説明してきたのじゃ。
なんでもその店の防犯モニターには平然と女の幽霊が写るらしく、わしが店の商品を物色してる間もずっとわしの前方で手招きをしていたらしいのじゃ。そしてわしが店を出ていこうとした時女はわしを外に引きずり出すかのように激しく手招きをはじめたらしいのじゃ。
そこをなにかあったら大変だと思った店員さんが引きとめてくれたのだということじゃ。正直、綺麗な店員さんだったのでわしもウヒウヒしていたのじゃが・・・・店員さんの話しを聞いてる後ろでモニターに悔しそうに顔を歪める女の顔が写ったことは店員さんには秘密にしておいたのじゃ・・・!