つい最近起きた出来事なんですが、ちょうど予備校から帰る途中でした。
夜遅くまで自習室にこもっていたので早く帰ろうと思っていました。そしていつもどうり電車に乗り最寄駅に到着し、自転車に乗り始めたところいつもとは様子が違う事に気付き、なんかやだなーお化けとかでんじゃないかなーなどと考えていました。
走っていると前から小学生の男の子が二人走ってきました。こんな夜中(だいたい10:30くらい)におかしいなとは思いましたが、最近の小学生は塾に通ってたりもするもんなーとか思ったりしてあまり不思議には感じませんでした。
しかしよく見るとその小学生は動きが変でした。なんというかこう操り人形みたいな感じでカクンカクンとゆれながらはしってきたので、おもわず怖くなって目をそらしました。
すると後ろのほうで声がしているのに気がつきました。なんか無機質な感じの声で「た…か…ん…に…」といっていたような気がします。
もうなんだかわけがわからなくなりながらも夢中でこいでいきました。いつも通る小学校の前に差し掛かるとなにやらニ階の窓ガラスに人影が見えたのでまたかと思い目をそらしました。
すると後ろからまた声みたいのが聞こえてきました。「ま…て…う…か…る・・」といった感じだったような気がします。
さっきとはちょっと違った感じの声でした。なんと言うか女の子っぽい感じというかトーンの高い感じの声でした。
家まで後少しだったので振り返らず急いで帰りました。家に到着すると、もう遅いのですぐ寝る事にしました。
その日はよく眠れました。ぐっすりとふかくすると夢の中で小学校の頃友達がその当時のまま現れました。
僕は何気なく遊んでいると後ろのほうからまた声が聞こえてきました今度ははっきりと聞こえました。「楽しかったね、今度はなにする?」と、男の子の声がしました。
するとこんどは「まって、今日は用事があるからかえるね」と女の子の声がしました。そしてこの言葉を聞いたとたん青ざめて起きてしまいました。
起きるともう既に朝でした。その時思い出したのですが、その男のこの声というのは僕の兄貴の声でした、同じ小学校で年子だったのでいつも遊んでいました。
女の子の声は幼馴染の子でした。兄はその子の事が大好きだったので、いつも僕にその子の事を話してくれました。
しかし小学五年生のとき兄は駅に行こうとしているところをトラックにはねられました。即死でした。
そしてそのまま月日がたち僕が高校3年そう、ついこの間その幼馴染のと予備校で再会し、付き合うようになりました。ぼくはこの事を思い出したので、怖くなり幼馴染の彼女に携帯に電話をかける事にしましたがいっこうにでなかったので自宅に電話しました。
するとまだ帰ってこないらしいんです。そのまま数日が過ぎ、そうつい9日くらいまえです。
彼女が帰ってきたらしいんです。でもなぜ帰ってこなかったのかはしゃべってくれなかったそうです。
僕もその事について尋ねました。すると彼女は黙ってうつむいたまま声を出しました。
なにやら無機質の声で「も…、にげな…で…」といっていたようですが、僕は怖くなり彼女の家を飛び出して家に帰ってきました。それからというもの彼女とは連絡を取っていません。
予備校では今日も彼女は欠席していました。今度勇気を出して電話してみようと思いますが…