洒落にならない怖い話を集めました。怖い話が好きな人も嫌いな人も洒落怖を読んで恐怖の夜を過ごしましょう!

  • 【洒落怖】主人の話

    2024/01/03 18:00

  • うちの主人は26歳のときに独立して自営業をおっぱじめました。

    ある日の午後、小腹のへった主人はカップラーメンにお湯を入れ、いざ食べようとお箸を持ったその時。「すいませ~ん」というお客さんの声。

    「間が悪いな」と思いながら、お店に出ると高校時代の同級生(仮にA君としておきます)の姿が・・・。「おぅ!久し振りっ!」と、世間話をいろいろしていたそうです。

    Aくんは俺も結婚して子供も産まれてなにかと大変なんだ、などと言ってたそう。世間話をしながらも、頭の片隅にカップラーメンが気にかかっていた主人。

    Aくんに「そういえば、お前なにでここまで来たの?」と聞いたそうです。「え?自動車だけど?」と言われて、なにかが気になった主人。

    でも、なにが気になったのかはその時はわからなかったそうです。うちは、店舗兼住居状態のすみかで2階が住居部分です。

    突然Aくんが「ぢゃ、そろそろ俺帰るわ」と席を立ったそうです。「帰るわ」という言葉になにかひっかかった主人でしたが、カップラーメンが心配だったため、「そうか。

    ぢゃ、またな。」と、とっとと二階に戻っていったそうな。

    当然、二階には汁を吸って『あぁ~あ。』な状態のカップラーメンが・・・。

    あぁ~あ。と、思ったときふと、あいつ、車で来たって言ってたけどどこに車止めてたんだろ?エンジンの音したっけ??と、思ったんだそうです。

    いつきたんだろ?俺、耳だけはいいんだけどな?裏の駐車場のことはあいつ知らないはずだし、仮に知っていても今日は雨降り。あいつ、濡れてなかったよなぁ???数週間後、偶然また別の同級生にあったそうです。

    「おぉ~!久し振りっ!お前、今なにやってんの?」以下、会話。同級生:そういえば、Aくんが亡くなった話聞いた?主人:え?Aってこないだ、うち来たぜ?同級生:それ、いつだよ?主人:つい最近だよ。

    〇日ぐらいだったかなぁ?同級生:・・・・・Aくんと仲がよかったその同級生の話では、本当に急に亡くなってしまったようです。風邪の菌が脳のほうにまわってしまい、ほんの数日のあいだに、意識が戻らないまま。

    Aくんが主人の店に姿を見せたと思われるその頃、Aくんは、病院に意識がないまま入院していたということです。なんでうちに来たのかわからないけど、あいつ、心残りがたくさんあったんだろうな・・・。

    と、言ってました。でも本当に怖いのは、そんな体験をしながらAくんのおうちにお線香さえあげにいかなかった主人なんですが・・・