洒落にならない怖い話を集めました。怖い話が好きな人も嫌いな人も洒落怖を読んで恐怖の夜を過ごしましょう!

  • 【洒落怖】予定がわかるときは必ず留守番電話に入れておく

    2024/09/21 09:00

  • 実体験書かせてもらいます。

    大学時代の話。田舎から東京出てきて、姉とふたり暮らししてました。

    はじめ暮らしてたアパートが、あまりにもその類の事象が多くて(はしょって書きますが、ねーちゃんの部屋の湿気がすごくて象の絵の書いてある湿気取りを押入れに3個置いたら1日で満タン(普通は1ヶ月ほど)になったり、2階に誰も居ないのに子どもの足音がバタバタと聞えたり)違う所に引っ越すことになった。東京M市と神奈川S市の境目にあるマンションに引っ越して、これでひと安心と思った矢先の出来事でした。

    二人暮らしなので、どちらかが遅くなる時は晩飯の事とかあるんで、予定がわかるときは必ず留守番電話に入れておく事にしていました。大学終わって家に帰ると留守番電話のランプが点滅していたので、「あ、ねーちゃんか」と思い再生してみた所が、当時の携帯電話は電波状況が悪いと自分はちゃんとしゃべってるつもりでも、相手側にはノイズのように聞えることが良くあって、留守電もzzzz・・・・zzzzzzzz・・zzz・・・といった感じのノイズしか入っていなかったんです。

    俺は「またねーちゃん自分だけちゃんと入れてるつもりで入ってねーよ、何やってんの!」ってな感じで思ってました。大体いつも留守電入れる時は、友だちとご飯食べるから先に食べといてといった様な内容なので多分今回もそれだろうと思い、ノイズのzzzzの部分がよく聞えるように音量最大にして聞いてみました。

    すると、「・・・・・痛い・助けて・・・・痛い・・・・・」その瞬間背筋が凍りつきパニックになってしまい、急いで再生をやめ、姉に電話しました。「ねーちゃん!留守番電話にへんなの入ってる!すげー怖いから早く帰ってきて!」ところが、以前からの約束らしく今日はどうしても早く帰れないとの事。

    こういう事には結構耐性あったのですが、痛い助けてとか留守電に入ってるとやっぱり気持ち悪い物で結構怖くて家中の電気全部つけてテレビの音量最大にして過ごしてました。その時電話が鳴りました。

    「はいもしもし」「ぅあぁぁ・・・ぅぅ。」その時ピンときました。

    『悪戯電話だ!!』「てめー!変な電話してんじゃねーこの暇人が!!ふざけんな!!」そう言うと相手が「何マジに怒ってんの?俺だよ俺!」どうやら電話の向こうは俺の大学の友人で、俺がその留守電の事を伝えるとそれはマジで俺じゃねーよとの事。留守録の時間から考えてその時間はそいつと一緒に電車乗ってたし、そいつじゃないっぽい。

    じゃぁ、一体誰の悪戯だったのか?というか本当に悪戯なのか?それを考えるとまた怖くなって、毛布に包まってテレビ見てました。また、間の悪いことにその時やってたのがアンビリーバボーの心霊特集。

    蔦谷で借りてるビデオは稲川純二。怖いことこの上なかったんですが、そのテレビを見ててふと思いました。

    「あ、このテープ送って検証してもらおうかな、怖いから・・・。」そうこうしている内にいつの間にか寝てたんですが、電話の鳴る音で目が覚めました。

    時計の時間見ると12時半、丁度姉の帰ってくるころでした。夜遅い時はいつも駅まで迎えに行っていたのでその電話だと思い、受話器を取りました。

    「はいもしもし、あれ?あれ?」受話器を上げてるのに電話が取れません。「あれ?おかしいなぁ・・・。

    」「!!?」おかしいのは其れだけじゃありませんでした。友人からの電話があってから電話が鳴るのが怖くなったので、『電話線と留守電のコンセント抜いてたんです。

    』『なのに今電話が鳴ってるんです。』あまりの恐怖にパニックになりながら受話器をガチャガチャと置いてみるものの、一向に切れる気配がありません。

    そのままコンセントを抜いているにも拘らず留守録のメッセージが流れ始めました。「ご用件のある方はピーという発信音の後に・・・」万が一、何かの間違いで電話が繋がっていて、コンセントが刺さっていないにも拘らず留守録が起動したとしましょうか。

    電話が鳴り続けて留守録に行くまで10数回コールしないとなりません。そこまで鳴らして留守録に行くという事は、何か用件があっての事だと思うんですが、留守録が始まってから電話の向こうはずっと無言。

    「はっ」と気付きました。何かがこの留守録を消そうとしている!と。

    そうわかった瞬間、恐怖を通り越して怒りが芽生えました。「人をこれだけ怖がらせておいて、無かったことにしようってか!?」フザケロと。

    電話機を持ち上げ、留守録テープを無理やり取り出し、誰も居ない部屋で一人で吼えてました。「ざまーミロ!そうはさせるか!ふざけんな!消させるか!」怖かったのは怖かったんですが、何か変なテンションになっていてその留守録を最後まで聞いてみることにしたんです。

    「・・・・・痛い・・・・助けて・・・・・・痛い・・・・・・・・」「・・・痛い・・痛い・・・・・助けて・・痛い・・・・・・・・・」「zzzz(人が少しはなれた場所で何か言っているが聞き取れず)」「・・バタン(戸がしまる音?)・・・・・・・・・・・・・・・・」「・・・・・・・・・・ねぇ・・・ど・こにいる・の?・・・・・・」・・・しらんがな。俺ここにおるがな。

    っつーか何なんだ。勘弁してください。

    結局、その現象が何なのかよくわからないまま今に至ります。ちなみにそのテープまだ持ってます。

    職場の人とかにたまに聞かせるとスゲー怖がられるんで、たまに話のネタにしてます。