実話を一つ。
これ、でも友達の話です。そこはご勘弁。
ある有名な霊山にそいつが車で出かけた話です。夏、友人は車2台連なってある霊山に出かけた。
霊感の強いメンバーが2名ほど居て、車中に居る頃から「様子がおかしい。」のは気が付いていたそうだ。
ハッキリと様子がおかしいと気が付いたのは帰りの道中。夜になっていたんだが、車がどこに居るのか良く解らない。
ずっと林道を走っているんだが、町に着かなくなった。時間的にはとっくにどこかの町に出てもおかしくない。
遅くなってから、霊感の強いメンバーが「もうどこかをグルグル回っている可能性が高いから、日が出るまで仮眠しよう。」という提案が出て、場所が場所だけに周囲も仕方無く同意した。
深夜になって仮眠していると、誰かが真っ暗な山中なのに現れた。「おい。
何してる。」と。
とても音響が大きく、ぶっとい声だったそうだ。「いや、これこれで・・。
」と一人が説明すると、「早く帰れ。」と一言だけ言ったそうだ。
そのとき、車の中の人間が見たものは、異常に背が高い人間だったと言う。窓から見える腰が車のルーフにあるくらいの、とても大きな人物。
車の後ろの方から現れて、前方に去ってゆくシルエットを見たら、ゆうに3メートルはあって、2人連れ。のっしのっしと歩いていたそうだ。
おかしいのは藁で出来た腰巻のような、彼らは古代人のような格好をしているシルエットで、それは現代人のものでは無かったそうだ。翌朝、もう一台の車の連中にこの話をしても、そんな声は聞こえなかったと言う。
かなり大きな声だったのに・・・と彼は言っていた。