友人から聞いた話。
その友人をAとして、ある日Aの家にBが遊びに来る事になっていた。Bは途中まで来たけど道が分からなくなってしまい、Aに電話しようとしたけど携帯の電池がきれてしまった。
仕方ないので公衆電話を探すと、橋のたもとに電話ボックスがあったのでそこから電話をした。「もしもし?今、八木山橋まで来たんだけど道分からなくて、公衆からかけてんだけど」「八木山橋?私ずっとこっちの方住んでるけど、八木山橋に公衆なんてないよ?」「いや、電話ボックスあるんだって。
でも後ろに人いっぱい並んでるから、一回切って並びなおしてからかけるね!」それを聞いた時、Aはすごく嫌な予感がしたそう。八木山橋ってのは自殺の名所で、下は渓谷になっていて今は自殺防止の為に柵まで作られてる場所。
それに八木山橋に電話ボックスなんて確かに無いはず。「待って!電話ボックス出ちゃダメ!絶対出ないで。
」「なんで?とにかく後ろすごい並んでるから出なきゃ。」「いいから出ないで。
あたしが行くまで絶対にそこから出ないで!」Aは車を飛ばして橋まで行くと、Bは橋のたもとの崖っぷちで放心状態で立っていたという。もし電話ボックスを出て列の後ろに並んでいたらBは確実に崖の下に落ちていたそう。