学生時代に先生から聞いた話で忘れられない物を二つほど。
その1中学の時の英語の先生の話。授業の際、4・5人のメンバーに分かれて英語で寸劇をする授業をしていた。
父、母、娘(または息子)、その友人の役になり、友達を誘って一緒に学校に行くまでの朝の情景を演じるという極簡単な物だった。内容としては、朝ごはんを食べている娘の所へ友人が来て、その家の両親に挨拶して、一緒に学校へ行く…みたいなの。
で、他のチームが演じてる時は当然私語禁止にしたんだけど、母親役の子が喋りだそうとすると必ずと言っていい程誰かが何か喋ってる声がする。ボソボソと、声色変えて喋ってるみたいなそんな声。
最初の1、2回は先生もガマンしてたんだけど、さすがに3度めは先生もキレた。「私語禁止だって言ったでしょ!いい加減にしなさい!」って。教室中はシーン…となった。
「人がやってる時はちゃんと真面目に見なきゃいけないよ。じゃ、続きやって下さい」
その一言で劇が再開される事になったんだけど、その瞬間スピーカーから大声で「みぃちゃんお母さんいないもん!」って声が聞こえた。その瞬間教室パニック。
もう授業どころじゃない。後から聞いたら、放送が聞こえたのはそのクラスだけだった。
その2専門学校の時の心理学の先生の話。手狭になったアパートから少し広いマンションに引っ越して数日過ぎた。
テレビを見ながらくつろいでいたら、玄関のチャイムが鳴った。覗き窓で確認したら、スーツ着てる男の人。
見覚えの無い顔。結構ドアに近づいてるみたいで、ドアップ。
居留守を決め込む事にして、覗き窓から男が見えなくなる所を見ることに事にした。数分が経った頃、ようやく男は諦めて去っていった。
その時に男の全体像(?)が見えた。男には、肩から下がなかった。