洒落にならない怖い話を集めました。怖い話が好きな人も嫌いな人も洒落怖を読んで恐怖の夜を過ごしましょう!

  • 【洒落怖】掴む人

    2024/09/07 09:00

  • この話は大学に居た時の話。

    霊感?って言うかその世界の事を深く知ってる人と出会った時の事。当時俺は幽霊とかって全然信じてなかったんだけど、大学入って、二ヶ月も経つともうすっかり信じてた。

    その二ヶ月の間に何があったかって言うと、ある人に出会った。きっかけは幽霊信じてる友達に「霊なんて居るワケないし。

    そんなに自分は特別なんだって思いたいの?」って言った事だった。その時の俺は何か機嫌が悪くて、次の日に凄く後悔した。

    そしたらそいつ、「ちょっとついて来い」って次の日にやって来た。昨日の事怒ってんのかなー?なんて思ってたら、会わせたい人が居るって言って、食堂に連れていかれた。

    でもって、食堂で待ってたのは優しそうな女の人。童顔で目が少し垂れ気味で、可愛いなーって思ったのを覚えてる。

    その人見てたら友人が、「じゃ、あの先輩と話てみ。信じるようになるから」はあ?教祖かなんかか?って思って、用心しながらその人に向かい合う席に座った。

    そしたら「肩凝ってない~?」ってふにゃふにゃ~って感じで笑いかけて来て、何か毒気抜かれちゃって。それにここ最近肩が妙に凝ってたのも確かで(今思うと異常に凝ってた)「あ、凝ってますね」って言った。

    そしたら、やっぱり~?って言いながらまたふにゃふにゃ~って笑って、「じゃ~揉んであげるね~」その人、席を立って俺の後ろに立つと、肩を揉み始めた。これがヤバイくらい気持ちいいんだ。

    「あーやば、気持ちいいっす」「でしょでしょ~」で、気持ち良すぎてだんだん眠くなってきた。「あ、すいません、眠りそうっす」「あはは、寝ちゃえ寝ちゃえ~」そしていつの間にか眠ってたんだけど、突然ガバって目が覚めた。

    「あ、落ちたよ~」先輩が一言言った瞬間、目からドバドバ涙が出てきた。訳分かんなかったんだけど、なんか悲しくて涙が止まらなかった。

    「大丈夫大丈夫。悲しいよね。

    大丈夫」先輩は俺(?)を慰めてくれた。で、それから俺は霊の存在を信じる様になった。

    後で先輩に聞いた所、その時俺の肩についてたのは、【掴む人】って種類の霊だったらしい。先輩が言うには、俺は霊感は人並み程度、普通くらいらしいんだが、異常なくらい【掴む人】を引き寄せる体質らしい。

    しかも肩を揉んだ次の日、また【掴まれて】たとの事。なんなんだ、俺wその事があってから、俺はだんだんとオカルトにはまり出して、先輩から色々教わったりして、いつの間にか、先輩の事を先生、て呼ぶようになってた。

    それから先生とその仲間?と色んな事に首突っ込んだりした。その話は、よければまた今度したいと思う。