私が体験した話をもう一つ。
私が小学生の頃の話なんですが、家族である鍾乳洞に行きました。詳しい場所までは覚えていないのですが、人が全くいなかった感じだと、そんなに有名じゃなかったと思います。
まず、父が先頭をきってその鍾乳洞に入っていきました。続いて姉2人が入っていった所で母が私に来ないの?と問いました。
私は何故か入ることをかたくなに拒んで、その鍾乳洞の前で待っている、と母に告げました。その後、どういう会話の流れだったかは忘れましたが、母もその鍾乳洞に入らず、近くの自販機で飲み物を買ってくると言い残して行ってしまいました。
鍾乳洞の前で待っている間、とても胸騒ぎがして、凄く気分が悪かった事をよく覚えています。しばらく待っていると父が出てきました。
私は無事、父が出て来てくれた事に安心して、急いで父のところに走りました。その時、父が「鍾乳洞は滑りやすいから走ったら危ないだろ」と言ったのです。
私は入っていないと言いましたが、父は笑うだけでした。後で話を聞いた所によると、鍾乳洞の中で、私は遅れて中に入っていき、父と行動していたそうです。
ずっと父の腕にしがみついていたのですが、もう少しで出口、という所で走って外に出て行ったそうです。もちろん、私は入ってなどいませんし、父の前に誰かが出てきた、という所も目撃していません。
父の作り話かと思ったのですが、後で鍾乳洞の中で撮影した写真というのをみて驚きました。ある1枚の写真に写った人が父・姉・姉の3人。
鍾乳洞の中には私の家族以外人はいませんでした。私と母が入らなかったのですから、その写真はどうやって撮られたのでしょう?・・・未だに不思議です。