俺の友達の友達の話。
要は知らん人のはなしだ。wその人は普通に霊が見える人らしい。
日常的にわんさか見えてるそうだ。だから、慣れてしまってるのでそうそう驚かない。
血だらけの女がいようが、ビルから落ちてくる人を見ようが平気なんだそうだ。しかも、その気になれば話もできて、初めのうちは色々聞いてやったりもしたそうだが、今では面倒なので一切シカトしてるそうだ。
その能力を使えば、殺された人などから犯人や遺体の場所、時期など全て聞きだせるので、未解決事件でも解決できるだろうが、信じてもらえないし、そこまでするギリもないのでしない。もう達観してしまってるみたいだ。
当然金儲けとかも考えていないそうだ。そんな彼にも、年に数回声を上げてしまうほど驚く事があるという。
突然ビルの陰から、数十mの巨大な人が現れて、町を徘徊してるそうだ。信号待ちしたりもするそうだ。
w殆どの霊は等身大なのに、極々稀にそういう巨大化したヤツが現れるそうで、それには驚くみたい。極めつけは、ある日町を歩いていて、突然体が動かなくなり、驚いて回りを見渡すと、白く輝く人が、ゆっくり空に上って行くのが見えたそうだ。
それはそいつが普段見ている霊とは明らかに違い、その者によって体が動かないのが直感的に分かったそうだ。その者がなんなのかわからないが、普段見ている霊に対しては人間と同じに感じるが、その者には絶対に敵わないと確信できるし、恐怖すら感じたそうだ。
恐らくその者がその気になれば、人類や世界など簡単に終わらせる事が出来るだろうと言う。それ以降、生かされているという実感が凄く沸いたそうだ。
本当かどうか分からない。否定する能力がこちらにはないし、常軌を逸しているので判断する材料もない。
そういう世界があるのだなあと思うくらいしかない。