これは私が兄から聞いた話です。
私の家の北側には北山と呼ばれる山があります。この話はその北山の前を走る農道での話だそうです。
その道路は山の前なのでただまっすぐと道があり、夜になると人通りもなく車で猛スピードを出すにはもってこいの場所でした。そんなある日、Aさんが彼女と自慢の白のスポーツカーで「農道を走ろう!」ということになったそうです。
Aさん達がそこについたのは夜も更けた3時前でした。Aさんは彼女をのせていることでいいとこを見せようとかなりのスピードを出していたそうです。
しばらく走ったころでした。一瞬、道の脇に白いものが見えたそうです。
Aさんは気になり、来た道を引き返しました。するとちょっと戻った所の道の脇に一人の女性が立っていたそうです。
その女性は髪が長く白い服を着て道の脇でうつむいてじっと立っていたそうです。Aさんも彼女もきみが悪くなりすぐに車を出しました。
1Kmくらい進んだころでしょうか彼女が窓の外のサイドミラーを見て急に悲鳴をあげました。Aさんがすぐにバックミラーを見るとなんとさっきの女性が四つん這いになって車の後を追いかけてきていました!Aさんの車はかなりのスピードでしたがその女性もしっかりと後をついてきていました!Aさん達は恐怖でどうしたらいいのかパニックになりました。
しかしその女性はどんどん車に近づいてきました!そしてとうとうAさんの車の横に来てしまいました!その女性を見てAさんは気を失いそうになりました。女性は髪を振り乱しなんと関節が逆方向になっていました。
つまりブリッジの格好のまま四本で走っていました!Aさんと目があうとその女性は「っち! 違ったか!」と言い消えたそうす。その後 Aさんが親から聞いた話によると10数年前、農道で歩いていた女性が猛スピードで走ってきた白い車にひかれて死んでしまったそうです。
車はそのまま走り去っていったそうです。その後、女性は救急車が来る前に息をひきとったそうです。
発見者によるとその女性は手足が逆方向に曲がり血まみれの状態でしばらく生きていたそうです。そして死んでしまうまで「し・・ろい・・車・・・!」と言い続けていたそうです。
あれ以来、その女性は自分を殺した犯人を探しているそうです。