昔いた仙台の職場での知り合いの話です。
その人は妻子あり、の良いおっさんなんです。ここではKさんとしておきます。
Kさんが夜寝ているときのこと。金縛りとともに誰かが部屋に入ってきたそうです。
畳を歩く擦り音が聞こえて、Kさんの方に向かってきます。Kさんはもちろん、金縛りで動けない。
なんとその近づいてきた霊は、Kさんの隣まで来ると、Kさんの上に座った(!)のだそうです。もちろんKさんはビックリ。
ただ、その”感触”から、「これは女性だな。」とも感じたそうです。
その後はお決まりの失神。その後しばらくしたある晩、Kさんは国分町(仙台最大の繁華街)で仲間と飲んでいました。
1件目で飲んで、2件目に移ろうということになり、仲間と移動中、雑踏の中から歩いてくる女性に目が行きました。「ん?会った事あるような・・。
」としばし考えているうちに、その女性が近づいて来ます。女性は早足で、黒い服だったそうです。
すれ違う瞬間、女性と目が合いました。その女性はKさんに早口で一言いったそうです。
「良くわかったわね。」ハッと思って振り返ったらもう居ませんでした。
Kさん曰く、他に思い当たる事もなし、あれはあの夜の女性の霊だろうと言っていました。