高校2年の夏休みのことなんやけど、当時、珍走族に入っていた俺はお盆のイベントも終わって族のメンバーと心霊スポットに行くことに。
当時30人ぐらで地元の廃墟になった大学にいきました。その場所について、3人一組でいくことになり、屋上に警棒を置いてきて次の組がそれをもって降りてくるってルールになりました。
俺は総長と自分の若い衆と3人になり最初に行くことにしました。その廃墟は5階ぐらいあり、まあ大学跡なんで結構広く屋上まで時間がかかりました。
とりあえず屋上につき、警棒置いて、帰るときまず屋上から5階に下りるとき何か屋上でだれか走ってる音がしました。「ん?なんか音せんかったか?」「俺もそんな気がしたっす。
」けど下には20何人もいるし、あまり怖くなかったんですがまた屋上から今度はなんかわざとらしいぐらい大きい音たてて走っている感じが「おい!また音したな。」「しましたね。
しかもかなり大きい音でしたな。」それでも別に怖くなかったんでそのまま下に下りることに。
2階ぐらいまで降りてきたところでまたさっきと同じ音が。今度は普通に歩いてこっちに近ずいてくる感じの音「何かこっち来てないか?」総長がそう言ってるともう一人の若い衆が「さっきからずっと来てますよ。
ついて来てます。」「何が?」「いや、俺霊感あんまり強くないほうなんではっきり見えないっすけど」「はっきりでなかっていいがな!なにがきてん!」「赤いデカイ犬みたいっす。
」「赤犬?なにそれ」なんか妙に興味が沸いてきた俺らはその近ずいてくる赤犬?をまつことに。音がかなり近くまで来たところで音がしなくなりました。
「あれ?音せんようになったなー。赤犬は?」「いやっわかんないっす。
」「けど、人間だったらシバいたりできるし、どうにかなるけど幽霊だったらどうにもできひんから怖いな~。」確かに総長ごもっともなこと言ってると思ってたらまたあの音が「きたで!きたで!赤犬や!」だんだん姿がはっきりしてきて「おお!本間にデカイな~。
けど、あれ犬ちゃうで!」「ちょっとあれ人ちゃいますか?」「うわっ!人やんけ!なんで赤いねん!」そうです。よつんばになってゆっくり近ずいてきます。
確かに体は赤い。けどそれより真っ白の目の方が俺には印象に残ってます。
3人はもう後ろと一切見ず出口まで走ってきました。もちろんもうみんな連れて引き上げました。
今でもあの白い目は忘れることはありません。