母親の実家での話し。
おじいちゃんが亡くなった日、本家から分家に電話がいった。「おじいちゃんがそっちに行くから絶対に家に入れないで」その電話を貰った分家の叔母さんが受話器を置いたと同時に家の窓を「バンバン!」と叩く音がした。
叔母さんはおじいちゃんが来たと思って息を顰めてじっとしていた。その間、家中の窓という窓が次々「バンバン!」鳴り響くなかで叔母さんは怖くて怖くて「おじいちゃん、成仏して!」と震えていたらしい。
後で、何でおじいちゃんが叔母さんの所に行くのが分かったのか聞いたら車のエンジンがかかる音がして家の外にでたら車庫に車が残っていたんだって。それで、「あー、おじいちゃんが挨拶しにいったんだな」と思ったらしい。
母親の実家での話し2。その、おじいちゃんの命日に納骨堂を開いて骨壷を出した。
そして、親戚の何人かが骨壷を開けて箸で「此れは、喉仏。此れは、鎖骨」てな感じで弄っちゃったらしい。
その夜、本家の従兄弟が2階の部屋で寛いでいるとギィと階段を上る気配と人の吐息が部屋の外から聞こえてきたんだって。従兄弟は部屋の外に出て階下を見るけど人の姿はいない。
で、部屋で漫画を読んでいると今度は部屋の中でゼイゼイ苦しそうな声が聞こえる。その内、耳元で「ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・・・・」と苦しそうに呻く声がして従兄弟は「うあわ、気持ち悪い」と思いながらも我慢して寝たんだそうだ。
翌日、その話を家族にしたら納骨堂での出来事がわかって「おじいちゃん、苦しかったから訴えに来たんだね」との結論になったらしい。