厨房の頃電車に乗って
塾に通うAという友達がいた
そのAから聞いた話
塾の帰りにAが乗った車両は
たまたま誰も乗っていなかった
Aはラッキーと思い
車両のど真ん中の席に座った
最初のうちは何も感じなかったが
途中から気味が悪くなってきたので
隣の車両に移ろうと席を立とうとしたところ
後ろから女性の声で
「行くな」
という声が聞こえた
驚いてAが振り向くと
すごい形相で老婆がAをにらんでいる
Aは恐怖のあまり動けないでいた
1分くらいにらみ合っていると
老婆の穴という穴から
蛆虫があふれ出してきた
Aがあまりの光景に目をつぶると
老婆の気配が消えた
その直後駅に到着した
その後は何事もなかったが
誰もいない車両での出来事がトラウマになり
誰も乗っていない車両には乗らないようにしている