霊的な現象に遭遇したことはほんの数度しかないのだけどそのかわり死体には他人よりほんの少し多く遭遇する確率が高い。
幼稚園の頃、同い年の女の子が隣家に住んでいて一緒に通園していたのだがその日は何時になっても呼びにこない。不思議に思って様子を見に行ったらパジャマのまま泣きながら出てきて「ママと赤ちゃんが起きないの」と。
一緒に見に行ったらコタツの中から母親と赤ちゃんが首だけ出しているのだが目は見開いたままで涎をだしたりミルクをたらしたりしている。しかも臭い。
「死」という概念もないのでただただ怖くなって自分の母親を呼びに戻った。母はその現場を見て絶叫。
電気コードで絞殺されていた。大人になってから聞いた話だと犯人は旦那の愛人。
旦那の出張なのを知っていて一家皆殺しにしようと侵入したが別室にいた娘だけは難を逃れたとのことだった。その数日後、なぜか裏山で崖崩れが起きてうちも隣家も半壊、引越ししたのでその子のその後はわからない。
小学生の頃は踏み切り自殺目撃、首吊り死体発見、水死体の発見が2回、焼身自殺の目撃くらいでたいしたことはなかった。中学は家族の死が数回程度。
最初の絞殺死体に比べるとあまりインパクトはなかった。いたって普通かな。
高校の頃はなぜか飛び降り自殺に遭遇する機会が多かった。うち一度は学校をサボってマックで食事してたら目の前に若い女性が落ちてきて水風船を割ったようにガラスに血をぶちまけた。
これはショッキングだった。あとは飛び降りた人が数人先を歩いていた中学の同級生だった女子高生を直撃、自殺を図ったオヤジは無傷でその子が首を骨折して死んだ。
慌てて駆け寄った時は首はあさってのほうを向いていた。不思議と出血がなくてそれが余計怖かった。
大学生の時は友人の死が多かった。バイク事故とか自動車事故がほとんど。
自動車事故は3回同乗中に遭遇したが友人だけが死んで自分は無事だった。最初は居眠り運転で電柱に衝突。
助手席の自分はベルトでの胸部打撲と鞭打ちだけだったが運転していた友人はフロントガラスを突き破って工場の鉄骨に突き刺さった。次はタンクローリーと接触。
運転手と助手席の自分は無傷だったがタンクの梯子が後部座席に突き刺さり友人の彼女を直撃。ほぼ即死だった。
最後は鉄骨を運んでいたトレーラーに追突。運転していた友人は頭部損壊で即死だったがこのときも自分は無傷だった。
この事故の数日前に自分の彼女が大学構内で首吊り自殺をしておりこれはその帰り道の事故。おかげで陰で死神と呼ばれ嫌な思いをした。
社会人になってからは刺殺事件の現場に居合わせることになった。隣の台でパチンコをしていたおばさんがいきなり男に刺された。
このおばさんを前からストークしていた変質者の犯行だったが当時バレリーナという権利物一発台がありそれを打っていたのだが権利発生直後にそんなことになり非常に迷惑した。あとは電車への飛込みを5~6回見た程度なので普通の人とかわらないかと。
これって何かあるのかな。普通より少し多いような気がするんだけど・・・。