ある日、深夜に高速をいわゆるそういうのが「見える」先輩に家まで送ってもらっていた。
周りに車は一台もなかった。そして普通に先輩が運転していると先輩が「ここってなんかでるみたいだね」「え?でるって・・・幽霊ってやつですか?」「なんかそういう話を聞いたんだけどね・・・あ・・・こういう話はやめようか・・・。
」「ん・・・なんでですか?俺が怖がるとか思ってるんですか?俺、大人ですよ?」「いやそういうことじゃないんだ・・・まあとにかくやめようよ ね?」「はあ・・・。」そしてそのまま沈黙が続き俺はラジオをつけた。
ラジオからはよくわからない音楽が流れていた・・俺も年かな・そんなことを考えていた時先輩が額から汗をかきだした。「あれ・・先輩どうしたんすか?こんな寒いのに汗なんてかい・・」「おいS!(俺の名前)絶対に・・・前だけみてろ!絶対に横を見るなよ!つかまれ!」そういって先輩はアクセルを思いっきりふんだ。
俺はわけもわからなかった。一体どうしたんだろう・・・しかし先輩の額の汗を見ると何も聞けなかった。
そのとき先輩が「きたきたきたきたきたぁぁああああああ!!!」と叫んだのだ。俺はなにがおこっているのかわけもわからずただ先輩の教えどおり前だけ見てなんなんだよおおおと心の中で叫んだ。
そして車は何分もその速度で走りコンビニで止まった。そして俺は先輩に「一体なにがあったっていうんですか?もうあんなスピードだしたら危ないっすよ」と言った。
すると先輩はこんなことを話した。「お前がラジオをつけただろ。
そしたらなんていうか嫌な感じがしたんだ・・・それでバックミラーをみたんだよ。そしたら・・・顔のでかいバアさんが笑いながらすごいスピードでこっちへ飛んできてたんだよ・・。
」俺は先輩が元々そういうものが見える人だと知っていたので唖然とした。そして先輩がこう言った。
「お前がもしラジオをつけてくれてなかったら・・・。」