高3の夏休みの話です。
受験勉強しなきゃなーと思って起きてたんだけど、結局思っただけで何もしないまま時間が過ぎた。気付いたら午前3時過ぎ。
ていうか寝よう、と思って、そこで何でかしらんが窓を開けた。涼しい風が気持ちよくてしばらくボーっとしていた。
と、外灯に照らされる道路でうごめく物体発見。始めは犬だと思った。
ウェルシュコーギーに見えたからだ。近所で飼っている家はないから野良犬かもしれない。
夏は走り屋がよく来るから危険だから道路から移動させないとと思った。しかし、よくよく見ると……あれ?這ってる…??と、気付く。
さらに嫌なことに気付いてしまう。自分の視力の良さを恨みたくなる。
それの胴体らしきものがない、のだ。“ウェルシュコーギーの頭部に似た形の何か”が、うごめくように這っている。
湧き上がる恐怖感と吐き気。地球上で、ていうか自分の身近であんな生き物はしらん!しかし好奇心には勝てなかった。
懐中電灯を掴むと猛ダッシュで外に向かう。……が、やつは道路から消えていた。
あれはなんだったのだろう。宇宙人なのか、おまえ。
でももう二度と会いたくない。あ。
夜、雲が多いとき、空でくるくる回ったり、横切ったりする丸い光を見たことあるやついないか?白っぽいやつ。よく見かけるんだけどさー、なんなんだろ、あれ。