小五の林間学校の時先生から聞いた話。
ある寺に3人の若者がやってきて、住職に以下のような昔話を聞く。-----------昔ある村に母子がすんでいた。
その親子は村八分にされていた。ある日その母が村びとの一人から投石をうけて死んでしまう。
子は遺体を家に持って帰る。気になった村人達が親子の家を覗いてみると、子の口から母の物らしい手がはみ出していた。
-----------はなし終わった住職は、『この話を聞くと三日以内に夜中に目がさめ、そのこどもがあらわれる。』と言う。
若者達は一笑に伏して信じようとしなかった。その日の夜、若者Aは夜中に目がさめ、天井一杯に広がった顔を見る。
次の日、B,CはAが死んだという知らせを受ける。愕然とするCに、Bは大丈夫だと言って聞かせる。
その夜、Bは夜中に目がさめ、やはり天井一杯に広がった顔を見る。翌日、CはBのことを知り、居てもたってもいられなくなり、住職に助けを乞いに行く。
住職は、『夜目がさめた時に、「バハーサル」と三回唱えろ。』といった。
三日目の夜、Cは夜中に目がさまし、天井一杯に広がった顔を見る。口からは血が一筋垂れている。
住職から聞いた呪文を試そうとしたが、口が動かない。でも根性で三回唱えると、顔は消えていった。
オチもナンもない話でした。この話を聞いた夜は、二段ベッドの上の段で寝たんだけど、本当に恐かった。
でも、いまでもこの呪文が気になってる。なんなんだろ。