友人の家に泊まりに行った時。
翌日私は休みで、その友人は仕事なので、その友人宅で私は夕方まで寝ていた。その友人の部屋は1階でサッシを隔てて外は小さな庭?みたいになっていた。
ガタガタという物音と振動で目が覚め、とっさに『地震か!?』と思って起き上がったら、サッシの前(部屋の中)に若い20代くらいの男が立っていた。さっきの音はどうやらサッシ(鍵はもちろんかかってた)を無理にこじ開けて入ってくる際の音だったんだ、・・・と、ふと気が付き、『ぎゃ~~~!!!』と声を上げたら走って逃げてった。
まだ半分寝ぼけていた私はサッシの鍵を閉め、テレビをつけてオバQ(再)を見てた。だんだん目が覚めてきて、友人の仕事場に電話を入れ、今起こったことを話したら友人が血相を変えて仕事を早退して戻ってきて警察ざたになった。
怖いと思ったのは、警察が『本当に何もされなかったんですか?』としつこかったこと。それからしばらく経ってから。
今度は自家(マンションの9階)で寝ていた時。うちの実家は玄関を入ってすぐ台所になっていて、そのすぐ左に引き戸のついた妹の部屋があって、その奥に居間があったんだけど、その日私は妹の部屋で一人で寝ていた。
父親がちょっと変わった人で、近所に母が仕事場に使っている部屋があったんだけど、父はそこで一人で寝泊まりすることが結構あって、夜中にひょっこり自宅に戻ってきたりしていた。そんなわけで、玄関は夜も鍵を閉めなかった。
それとなぜか実家の表札は『○○××子』と、母の名前のみで出してた。(一見女の一人暮らし風) その夜、私は引き戸のほうへ身体を向けて、ヘッドフォンで音楽をききながら寝てたんだけど、なかなか寝つけなくて、目は開いたまま引き戸をなんとなく見ていた。
そうしたら、暗闇の中、その引き戸がスーッと音も無く(ヘッドフォンをつけてたからそう感じたのかも)ゆっくり開いていった。一瞬『れ・・・霊?』と思ったものの、すぐに『あ、またお父さんが帰ってきたのかな』と思い直した。
暗くてなかなかよく見えなかったんだけど、じーっと引き戸のほうを見てたら、いきなり目の前がボッと明るくなり、灯りの向こうに知らない男の顔のアップが見えた。私の顔の前をライターの火で照らされたのだ。
その瞬間、また私は『ぎゃ~~~!!!お母さ~んっ!!!』と声をあげた。母が隣の部屋から飛び出してくるのと同時にその男も部屋から飛び出してった。
母が玄関でその男の襟首をひっつかんで、『あんたっ!何やってんの!誰っ!!』と言ったらその男はしどろもどろしながら『酔っ払っちゃって・・・アレ?○○さん(よく覚えてないけど、田中とか山田とかありがちな名前)の部屋じゃないですよねー』とか言ってた。母も寝ぼけてたのか、『違いますよ』とか言っちゃって、すんなりその男を放してしまった。
うちの隣にも向かいにも上にも下にも○○(男が言ってた名前)といううちは無く、おそらく、表札を見て女の一人暮らしだと思って侵入したんじゃないか、という結論に至った。別にどちらも何かされたわけじゃないけど、知らない男が部屋にいるって女にとってはめちゃくちゃ怖い。
他にも変質者に追いかけられたり、つけられたり、変態なイタ電など色々経験したけど、これが一番最強の怖い体験でした。