洒落にならない怖い話を集めました。怖い話が好きな人も嫌いな人も洒落怖を読んで恐怖の夜を過ごしましょう!

  • 【洒落怖】八甲田山

    2023/07/26 21:00

  • 大学の時だからもう3~4年前の話です。

    盆に帰省して、友達の家の山の別荘に男連中5人で遊びに出かけた。暑くて無風のジメッとした日だった。

    夕方に現場に着いて、温泉に入りバーべキューしながらBEER飲んで、イイ感じで時間は過ぎていった。飲み物がワインに変わり、なぜかトランプがあったのでみんなで騒ぎながら大富豪をやってた。

    そう大富豪になった人の命令は絶対に服従しなければならないというローカルルール(俺達だけ)があるやつです。何回目かの途中で大富豪になった奴が言いました。

    「続きは、、後藤伍長の前でやる!」ここは田代高原別荘地、、八甲田山、、あそこです。酔っぱらってるみんなはイイネ~イイネ~と言いながらもう行く気満々。

    酒とトランプを持ってピクニック気分で歩いて行きました。午前1時のことです。

    上までの階段はなんとなくやだなーとは思ったがみんな酔ってたので楽勝だった。銅像の前に丸くなって、真ん中にライトを置いてまた大富豪。

    霊感なんて良い奴はいなく、周りの空気なんて読めなかったんだね。だんだん勝った奴の命令がエスカレートしてきてみんなほぼパンツ一丁でトランプやってた。

    これで最後だという時、銅像を正面に見て左側のけもの道に30秒進んで帰ってこい!という命令。しかも一番負けたやつ1人で、、他のみんなは帰ってくるのを待ちながら帰りじたくをしてた、その時「おわぁ------------------」すかさずライトを向けたら叫び声と同じくそいつが走ってきた。

    今まで見たことのない表情だ。とたんにまじで周りの温度が下がった。

    何だ?と思い暗闇の中を凝視すると、走っている後ろの木が無風なのにものすごい勢いで揺れている。4人とも固まって見ていると、すぐ後ろを歩いている感じだけどピッタリつける様に複数の足だけが見えた。

    青白い色の足達が何本も。速効逃げた、、パンツ一丁で。

    息切らして別荘に着いたみんなは、初めての体験だった。どうすることもできずに帰ろうということになった、、が帰れなかった、、別荘の周りでは行進の様な、ザッザッザッザッという足音とときたま壁を外から叩く音が日が明けるまで続いた。

    次の朝一に後藤伍長の所へ行ったら服とワインと煙草はあった。ただトランプだけはいくら探してもなかった。

    午前4時44分、今でも覚えてる。