洒落にならない怖い話を集めました。怖い話が好きな人も嫌いな人も洒落怖を読んで恐怖の夜を過ごしましょう!

  • 【洒落怖】叩くモノ

    2025/12/20 18:00

  • 俺ドライブが好きで、
    昼は混んでるのが嫌だから夜よく走るのね。

    とある連休に名古屋の友達と遊んだ後、
    一人でドライブに出かけた。

    三重の実家へ帰るつもりで、
    滋賀方面へ山を越えて遠回りしようと思って車を走らせた。

    深夜2時頃、
    地元の人なら良く知ってるかもしれないけど、
    北勢地域の大きな神社がある町あたりで眠くなったので、静
    かに寝れそうな場所を探してた。

    神社を越えて暫らく走ると、
    田んぼ道に出て河原らしいところに出たんで、
    そこで寝ることにした。

    車のライトを消すと真っ暗で月明かりも無い。

    目を閉じると微かに河の流れる音と蛙の鳴き声が聞こえる。


    俺はそのままウトウトしだした。

    どれくらいか経って、
    地に靴が刷れる音が複数聞こえてきた。

    「地元の人が夜回りでもしてんのか...」

    最初はそう思ってウトウトしたままだったんだけど、

    どう考えてもこの時間に
    田んぼばっかの河原に来るのはおかしい。

    懐中電灯の灯りも見えない。

    どう考えても何か嫌な感じがしてきた。

    靴の音が近づいて来る...。

    10人?それ以上?

    話し声は聞こえない。

    そして案の定俺の車の横で音が止まった。

    次の瞬間窓をバンバン叩かれる。

    もう凄い勢いで。

    何人が叩いてるのかわからないぐらい。

    悪戯にしても度が過ぎている。

    窓の方に目をやると
    真っ黒な人(昔話に出てきそうなのっぺりとした人影みたいなモノ)
    が窓を叩いている。

    手とかは見えない。

    黒い何かが窓を叩いてる。

    囲まれてる。

    怖いけど睡魔には勝てなかった。

    バンバン叩かれる中、
    俺はウトウトしだした。

    そしたら今度は揺する揺する。

    車を叩く+揺するの連続攻撃。

    段々人数が増えてるような気がした。

    怖い。

    怖いけど睡魔には勝てなかった。

    叩き、揺すられながら就寝。

    で、結局その日の昼頃目が覚めたんだが、
    河原で寝たはずが、何故か「峠」。

    田んぼもないし河原もない。

    ナビで場所を確認すると、
    寝たと思われる場所から数十キロ離れた峠道にいた。

    車に傷も叩いたような跡もない。

    最初から峠で寝たのか、
    河原から寝ながらにして自走したのか、
    狐に化かされたのか。

    悪戯を無視して寝てしまった俺への腹いせに、
    車ごと移動させた気がしている。

    それとも本当に邪魔だったから移動させたのか、
    不思議な経験だった。