まだ、暑い9月くらいだったかな。
俺が先輩の家に遊びに行って、酒とか飲んでいろいろ話しをしてて、1番酒が回ってたころに、俺が「先輩、暑くねーっすか??心霊スポットでもあったら行って涼しくなりましょうよ!!」などと言ったら、先輩の1人が、「お、いいな!!結構イイとこあんだぜ!!」などと言って、心霊スポットにいくことになったんだよね。まぁ、俺が心霊スポット行こうとか言わなきゃ、こんな怖い思いしなくてすんだんだけどね・・・。先輩の家からその心霊スポットまでチャリで10分くらいだったから、酒も入ってたこともあり、なんも考えずに、その心霊スポットまでダッシュで行ったんだ。
んで、その心霊スポットってのは、先輩曰く、かなーりやばい所らしくて、元刑務所跡でさ、元マンションでもあったらしい。元刑務所だったせいか、そのマンションで心霊現象多発して、飛び降り自殺もだいぶ多かったらしいんだ。
それで、自殺や心霊現象の多さで、マンション取り壊されたらしい。あと、自動車教習所もあった(教習所はまだ取壊されていない)んでまぁ、心霊スポットに着いて、まず塀があったから、よじ登れる場所探しててさ、塀の周りウロチョロしてたら、塀の向こう側から、ハイヒールをはいて誰もいない廊下を歩くような感じの「カツーン、カツーン、カツーン。
」っていう音がしたんだよ。俺と先輩は「先客かな?まぁ、いいか、上れる場所探すぞ」みたいなこと話した。
ようやく、上れる場所みつけて、上るってことになって、先輩の一人がよじ登ってたらまた「カツーン、カツーン」って音がしたんだよ。先輩は気がつかなかったのか、気にせず上っていった。
んで、先輩が上り終わって、塀の向こうに着地した音が聞こえた。俺は「先輩ー、そっちに誰かいますー?」「いや、誰もいねえぞー」と先輩からの返事が返ってきた。
俺はここまじでやべーんじゃねーかな・・・って思ったけど、ここで引き返したら先輩にボコされそうだな・・・。という恐怖に怯え、塀をよじのぼって、向こう側に着地した。
そのすぐあとにもう一人の先輩も塀をよじ登ってこっち側に着地してきた。あたりを見回してみると、自動車教習所だったせいか、地面も舗装されてて、道路標識もあった。
そのせいか、案外、ヤバくないかもなー、って思えた。んで、俺らは道路に沿って歩いてたんだけど、また「カツーン、カツーン」って音が聞こえたから、音が聞こえる方向に歩いていったら、白いスーツっつのかな?それに赤いハイヒール履いた女の人が歩いてたんだ。
先輩の一人は、女好きだったから走っていって「なにしてんのー??」って声かけたんだ。そしたら、女性が振り向いていきなり先輩のほうに走ってきたんだ。
そんとき女性と俺らは結構距離あったから、その女の顔とかもなんもみえなくて、ボーっとしてたんだ。女が近づいてくるにつれて、女の顔が見えてたんだ。
その女の顔が見えた瞬間俺らは「ぎゃああああああああ」とか声にならん声あげてガンダッシュで塀のほうに走っていって、塀からもう走り幅跳びの勢いで飛び降りた。塀から落ちた衝撃で転んだけど、それどころじゃなかったから、チャリンコ飛び乗って、先輩の家に猛ダッシュで帰った。
先輩の家に転がりこむように入って、女の顔について話し合っていた。女の顔はなんていうのかな、グチャグチャで飛び降り自殺したような感じだった。
その後、しばらく怖さを紛らわすために酒をまた飲みまくってたんだけど、いきなりガンガンガンガン!!!とか窓をたたく音が聞こえてべろべろに酔ってた先輩は「んだこらぁ!!」とかいってカーテンをバっと開けた瞬間「ああああああああ」とかいいながらカーテンを閉めていきなりゲロを吐いた。そんまま先輩寝ちゃって、俺らも別にいいかぁ、って感じで寝たんだよね。
んで、昼ころ起きて、先輩に「昨日、窓ガンガン叩かれて、カーテン開けたときなんかみたんすかぁ?」って聞いたら、「いや、覚えてない・・・」といってた。先輩が何を見たかはわからず、俺らもこのことにはふれないことにした。
この後、俺らにはなんの異常、異変もありません。みなさんは、心霊スポットに近づかないことをお勧めします。