霊などの超常現象の話ではないのですが、ゾクッとした私の実体験です。
看護学生3年生の時に1週間実習で精神科病院に行きました。初日に病院内を婦長さんに案内してもらいました。
拘束室(隔離部屋)も見せてもらいました。暴れてどうしようもない患者、他の患者を傷つける恐れのある患者を入れておく部屋です。
古い旧館の奥に映画に出てくるような重い鉄の扉があり、そこを開けると短い廊下。そして、廊下に沿って同じような鉄の扉が2つありました。
そのうちの1つの扉を開けて部屋の中に入るよう婦長さんが私達に言いました。部屋の広さは普通の個室の病棟と同じくらいだったと思います。
入ったすぐ脇にベッドが1つあるだけ。そして部屋の奥には鉄格子がかかった窓、その横に仕切りで区切ってトイレ(ドアはありませんでした。
)と殺風景な部屋でした。でも、壁には無数の落書きを消した後が残っていました。
赤い時で大きく壁一面に書かれた「天皇陛下万歳」「我が大日本帝国ハ…(以下略)」、ベッドが置いてある側には黒い細かな文字でびっしりと「南妙法蓮華経 南妙法蓮華経 南妙法蓮華経…」。奥のトイレを覗くとそこも大量の落書きを消した後。
筆圧が高かったためにくっきり残っている小さい文字で「○○○○(フルネーム)死ね…」と100回くらい書いた後に「殺したけど、もう1回死ね」。私達は「マジヤバイ!洒落にならない」と言いながらトイレを出ようとした時に、トイレの仕切りの所に薄っすらと残っている落書きを見つけました。
そこにはこう書いてありました。「おいしい肉 それは人間」泣きそうになりました…