ワシには3歳上の姉がいるのだが、二人がまだ小学生と中学生の時の話です。
その頃父は単身赴任で居なかったのだが新しい土地に家を新築しうちら一家は浮かれておった。そんで、今までは広さの関係で置けなかったが仏壇を買ってご先祖を供養しようと父が言い出したのが始まり。
かなり立派な仏壇だったのを子供心にも覚えており、特に母は熱心に毎日お水を上げて、お線香も上げていた。しかし、ワシはこの仏壇が恐くてしょうがなかったのだ。
仏壇にお水をあげるのも、おそなえものをするのも恐くて手が入れられない・・・・何かに手をぎゅっつとつかまれてしまうような不安感、そしてそのままどこかに連れて行かれそうな恐怖、それがこの仏壇にはあった。そしてそれはおこった仏壇は家の一番奥の8畳間にあるのだが、姉とワシがそこであそんでたんだな面倒見のいい姉で、小学生のワシの相手をしてくれていた。
きゃっきゃとあそんでいたんだが・・ここで仏壇の構造を少し。いわゆる二重扉状態で、観音開きの戸と、普通のドアのような構造ですな。
このとき、観音開きの戸は閉まっていたのだが・・・・ばたん・・・・バタンバタン!!なに?と姉とワシは探すバタンバタンバタン!!!!見ると、仏壇の扉が狂ったように開け閉めされて?している!!バタン!バタバタバタ!!!!!!ワシと姉は泣きながら家の外に逃げていき、母が帰るまで家には入りませんでした。その後この仏壇はいろいろわけありで売られていきましたが、どこのおうちにあることやら・・。
ちなみに今の仏壇は恐怖を感じませんねえ。なんだったんでしょうねえ・・あれ