私が小学校5年生の時に体験した話です。
私は夢を見ていました。その時は夢を見ていると分からなかったけど、場所は私が通っていた珠算塾の側にある道路でした。
道路といっても、田舎だから車は滅多に通らない場所です。友達と一緒に帰る約束をしていたので、私は友達を待っていました。
しかし、いくら待っても友達は来ないので、珠算塾に戻りました。すると、中から出てきたのは友達ではなく、薄汚れた白いノースリーブのワンピースを着けた女の人。
手にはチェーンをもっていました。女の鬼のような形相に驚いて、私は急いで階段を駆け下りました。
でも、女はすぐに私に追いつき、持っていたチェーンで首を締め始めました。必死に女の手を振り解こうとしたけど、かなり強い力だったのでなかなか振りほどけない。
意識が遠のきそうになったとき「○○!早く起きなさい!」と母の声がしました。でも、夢は覚めません。
突然夢の中で3・・・、2・・・、1・・・とカウントダウンが始まりました。「0になったら死ぬ!!」私は直感的にそう思いました。
そして、何とか0になる前に目が覚めました。首に締められた跡は無かったので、ただの夢だったんだと思いました。
しかし、ほっとした時背後から女の声がしました。「次は必ず連れて行くからな」