その時、いろいろと話と過ちについて考えていたので周りの風景など気にも留めていませんでした。
普通に信号が赤だからとまっていただけです。深夜二時のこのあたりは閑散としており、人通りは都心ですが全く無い。
全体的に暗い重い雰囲気があります。ボーっと、音楽を聴きながら考え事をしていると左から右に中学生高校生くらいの集団が横断して来ました。
そのときは深夜二時とは思っていませんでした。「なんだ?こいつら、夜にどこいくねん」くらいは思っていましたがボーっと考えていました。
おかしなことが起こりました。生徒の集団が止まらないのです。
よく覚えています。蒼のジャージをみな着ていて、縦縞があるのです。
ライトに光っていてよく覚えています。そのジャージを着た生徒が、次々とわたっていくのです。
本当に、くらす2組分は居たと思います。80~100人規模で人が通り過ぎて生きました。
ここでおかしいことにきずきました。いくらなんでもこんな場所に学生がこんなにいるわけないと。
しかも二時。この集団が夕方とかなら、修学旅行でホテルに帰る途中とか想像は容易にできますが、こんな時間に集団移動するなんてあるでしょうか?「いつまで、続くんだ?おいおい・・・これはやばい」と思いました。
対向車線にも車は無く、止まっているのはオレの車だけ。周りは異様な生徒とオレだけです。
信号が点滅して横断が終わりそうになったとき、生徒の波も切れました。最後の生徒が歩いていく姿を見ていました。
すると目黒川の下のほうにいったのがわかりました。集団の並が見えなくなっていきます。
川に降りたように私には見えました。信号は青に変わり、オレは発車させました。
特に怖いとか、この場をはやく去りたいとは思いませんでした。なんだ??という奇妙な思いはありましたが、自分はその時、違う悩みを持っていたため、ごちゃまぜになり、複雑な心境でその場は立ち去りました。
あまり霊体験が無い自分にとって、これが霊であるとはいえませんが、今から思えば、本当に不思議な体験だったと思います。後日、地図を見て学校があるのか、ホテルがあるのか調べてみたけど特にありません。
あれはなにだったのか。だれか近くに住んでる人、分析してください。