親戚が連日、怖い夢を観たそうです。内容は、真っ暗なところに自分が一人で立っている、そこは上も下も広さも分らないくらいひろい。
すると、どこからともなく「ふふ、ふふふふっ・・・」と、女の笑い声がする。探すと、遠くの方に女が立っている・・・肩をかすかに揺らしながら笑っている女が。
髪が長く、背を丸め、顔は髪が被さって見えない。とにかく異常に気味の悪い女だったそうです。
親戚は、女に向かって「お前は誰だ!?」「気味が悪い!やめろっ!!」など、恐怖から怒りの言葉をぶつけます。しかし女は、相変わらず不気味に笑っているだけ・・・そして最後に「お前、なんで笑うんだ!?」と言うと女が一言「ふふ・・・わたしの・・・勝手でしょ・・・」そこで目が覚める。
起きるとぐっしょり濡れるほど体が汗だくになっているそうです。この夢を観てから親戚は寝不足だったので、休日に彼女に家に来てもらいうなされたら起こしてくれるように頼み、寝たそうです。
そしてまた、例の夢・・・やはり女が笑っている。親戚は怒りの言葉をぶつける。
そしていつものように「お前、なんで笑うんだ!?」やはり女も「ふふ・・・わたしの・・・勝手でしょ・・・」と・・・ここで、親戚は彼女に揺り起こされたそうです。目が覚めた親戚が彼女を見ると、顔が真っ青になり震えていたそうです。
親戚は彼女に「どうしたの?」と聞いても「俺、うなされてた?寝言で怒ってなかった?」と聞いてもただ彼女は首を振るばかり・・・何も教えてくれない。そして、「いいから教えろ、このままじゃ気味が悪い!」と言うとやっと彼女が状況を教えてくれたそうです。
「あんた、女のような声で笑ってたの・・・最後にわたしの勝手でしょって、言っていたの・・・」寝言は自分の怒りのセリフでなく、女の声で女のセリフを喋っていたそうです。