小学生の頃だった。
その頃は今みたいに夜更かしすることもなく(というか出来なかったw)、
ベッドに入るとすぐ寝てしまっていたんだけど
その夜はなかなか寝付けずに、
目を閉じたまま、横になっていた。
学校の事とか友達の事とか、
羊の数を真剣に数えてみたり
時間を潰していたんだ。
すぐに眠れると思って。
だけどこの夜はなかなか眠れない。
そんなとき、
ふと階段が軋む音がした(部屋は二階だった)。
たまに寝てる様子を母親が見に来る事があったので、
「お母さんかな?」
なんて思いながら寝たフリをしてた。
やがて襖がすっと開いて、
足音が部屋に入ってくる。
寝てないのがバレると当時は怒られたので、
必死に寝たフリ。
ところがその気配がいつまで経っても消えないので、
不思議に思った。
母親じゃない?でも誰が……
そう思っていると、顔が近付く気配。
自分の顔がじっと見られてるような感覚。
その状態が十分くらい続いたと思う。
冷や汗かきながら、
(やべーよ、誰だよこいつ)
とか思ってた。
目を開けて確認する勇気なんかもちろんないし、
身体も動かせない。
そうしている内に、気配がフッと消えた。
だけど目を開ける事は出来なかった。
何故なら、階段を降りる音が全く聞こえなかったから。
翌日、母親から
「あんた昨日は煩かったけど、何してたの?」
と言われた時はぞっとした。
母にはその夜、
二階から歩き回るような音が聞こえていたのだそうだ。