これは唯一誰から聞いたとかじゃなくて俺が実際に体験した話。
静岡のおじいちゃんの体が弱くなり、入院しなくてはならなくなったのでなにかあるたび京都から静岡に行くのは大変なのでおじいちゃんを京都に移そうということになった。そのためおじいちゃんの静岡にある家は借りる必要がなくなったのでおじいちゃんの家を整理してすべて車に積んで京都まで荷物を運ぶことになった。
そして、うちの親父と俺の乗った車、親戚といとこが乗った車の2台で、荷物を積んで東名高速をひたすら、西へ向かっていってた。東名高速から、名神高速にかわるあたりで、車の屋根の上からドンドン、ドンドンよいうおおよそ自然のものとは思えないノックの音が聞こえた。
親父の車には、船型のトランクを屋根の上に取り付けていたため、それが何か不具合をおこしてるんではないかと、すぐさま次のパーキングで点検を行った。しかし、まったく異常は無かった。
ふと、このトランクには何をつんでいたかを思い出した。そしてはっとした。
このトランクの中にはバラバラに解体した天理教の神棚の一部が入っていたのだ。もう一部はいとこの車に積んでいた。
その後、ケータイで、「さっき屋根から変な音がしたわ~」と連絡をとりあっていたら、いとこの車もほぼ同じ場所で車の後ろからノック音が聞こたというのだ。しかもいとこは、ワゴン型の車の後ろに神棚の一部をつんでいた。
その後、京都南インターにおりるまで何も無かったがあの音が正確になんだったのか、いまだよくわからない。