話としては大して怖くはないけど、実話なんで。
何年か前にバイトしてた会社でのこと。携帯でインターネットのホームページをみることが出来るようになって、バイト君の一人が、どっかのアングラサイトから女性の遺体の画像をダウンロードしてみんなに見せた。
鼻が崩れて土人形みたいになった、死後数週間は経ったであろう腐乱死体。画面が小さかったんでそれほどグロくはなかったけど、やっぱ気持ちの良いもんじゃなかった。
それから数週間後、画像を見させられた一人が足をくじいて休んだ。それから立て続けに、その場に居合わせて画像を見た連中が、腰を痛めたり、鎖骨を折ったりした。
で、一月後くらいに、画像を見て一番ビビってた奴が、雨の中、原付で子供を轢きそうになって、よけて、スリップして、足を骨折した。そいつ、一月くらい休んだんだけど、怪我が治る頃に実家へ帰ってしまった。
弟さんが事故で亡くなったらしい。画像をみんなに見せた張本人は、そのすぐ後にヘルニアにかかって辞めていった。
何故か、僕だけ、身に何も起きなかった。半年後、この歳(26)になっておたふくにかかった。
顔がプクプクに腫れてしまって、40度以上の熱が出て、実家で養生することにしたんだけど、まずいことに、幼い子供の幽霊を見るようになった。布団の上にのっかってピョンピョン飛び跳ねるんだ。
さすがにきつかったんで、僕は熱がさめ次第、さっさと自分の家に戻った。