友達の姉の話なのだが、
数年前に巣から落ちた小鳥(何鳥かは不明、色は真っ白)を保護した
しばらく飼って、
元気になったら放してあげようと思い、
みんなで窓際に簡易的な巣を作ったそうな
しかし三日くらい経つと、
なぜか家の回りに鳥と言う鳥が
すべて集まったかみたいに大量に現れたんだと
鳥たちはまるでその白い小鳥を監視するみたいに、
一日中家の回りに止まって窓際を見ていたそうだ
友達の姉は、気味悪く思いながらも、
「賢い鳥は仲間を呼んできてしまう」
とテレビかなんかで見て納得したそう
しかしその小鳥、
看病の甲斐なくどんどん衰弱して、
一週間もしないうちに死んだんだ
その日からあんなにいた鳥は
パッタリいなくなったらしい
でも小鳥が死んで数日たち、
もう監視する鳥はいないのに、
友達の姉は
「鳥が見てる、私を見てる」
と泣き出すようになった
外出もしなくなり、
日に日に衰弱して、
死んだ小鳥みたいにガリガリに痩せていったんだって
友達の姉がその後どうなったかは教えてくれないけど、
友達の家にはいつもカーテンを締め切ってある部屋が一つある
友達宅に遊びに行き、
こっそりその部屋の近くに行くと、
なんか鳥小屋みたいな臭いがする
いつもなんか臭い、
と思ってた位だけど、
この話聞いてから
そいつの姉がそこにいる気がして近付けない