一人暮らしをしてた頃の話コンビニのバイトが終わって朝部屋に着いて、ドアをあけた瞬間パキンって何かが割れるような音がしたんです。
ボロアパートだし、どっか壊れたかな、と思ったけど疲れてたから確認するの後でいいや、ってそのまま床に寝転がりました。そこで気付いたんですが、見上げた天井がやけに暗い。
壁とかは普通に見えるのに天井だけが真っ黒で。半年そこに住んでたけど特に霊障とか無かったし、私も霊感なんて無い方だから、そのときは怖いとかじゃなく不思議だなって感じで電気点けてみようって普通に思っちゃったんです。
そしたら、紐を掴んだ瞬間、足首のあたりを何かに掴まれました。ビックリして下を向いたら無表情な女が床から生えて足掴んでて、「イカナキャイカナキャイカナキャ…」ってぶつぶつ言ってて。
怖くなって尻持ちついたら、女が手を離して、腰から上が天井の方に伸びて天井にゆっくり吸い込まれていきました。上半身が天井に消えたあたりで天井がいきなり元に戻って、女も見えなくなって。
呆然として視線を床に向けたら、さっきの女が顔だけ出して天井見ながら、「アシタモイカナキャ」覚えているのはここまで、情けないですが気絶してしまった様です。それからお昼頃に目を覚まして、その日の内にそこを出て友達の家に転がり込んで別の部屋を探しました。
後から思うと夢だったのかもしれませんが、今でも怖くてそこには近づけません。