これは俺の知り合いの殺人事件マニアから聞いた話。
そいつが知り合いの警察官から、ある日記を見せてもらったんだって。その日記はN県で自分の家族を殺してしまった夫の物で彼は結局それを遺書として自殺したらしい。
その日記にはこう書いてあったんだって。夫はレコードコレクターそれも誰も廃盤になっているかなり古い物を集めるのが趣味で、あるレコードと出会う。
そのレコードは題名も書いていなく聞いたことも無い曲。そして曲が終わった後、何秒後かに『ウッフッフ』っという女性の声が入っている不気味なレコードだった。
その後彼は知り合いの大学教授に話すとそのレコードはかなり貴重な物で売れば300万ぐらいの値が付くといわれる。彼は心を良くし家に帰って妻にその話をする。
妻はそのレコードを売って欲しいと言い、彼はコレクターなので売らないと言い、夫婦仲は悪くなっていった。そんなある日、小学2年生の一人息子が鉄棒から落ちて怪我をし、妻は病院に付き添いで、家にほとんど帰って状態が続き、彼はたまたま知り合った女性と浮気してしまう。
そして息子が退院した日、家に帰ると息子はいるが妻がいない。息子に訪ねると、息子は黙って自分の電気が消えた音楽を聞く部屋を指差す。
近づいてみるとあのレコードの『ウッフッフ』という声がリピートして聞こえ、妻が正座して聞いている。『どうしたんだ?』と聞くと妻は『あんた浮気してるでしょ』と包丁を手に怒鳴りつけ襲い掛かってくる。
そして頭が真っ白になり、無我夢中に止めていると誤って妻を殺してしまう。しかも止めに入ってきた息子も包丁が首に当たって死んでおり、その後彼も自殺する。
という内容だったんだって。その後俺の知り合いが興味本意でこのレコードの声って実際に聞きました?って警察の人に聞いたら警察が不思議そうな顔してこう言ったんだって『実は聞いたんだけど、レコードにそんな声入ってなかったんだよ。
』って・・・。