ある朝、学校行くとき近くの大きな木に首吊り死体を見つけた。
既に警察がきていたが、まだ死体は降ろされていなかった。目をそむけて学校へ行く道をたどる。
電車の中で友達とメールしてたらそんなことも忘れていた。学校の帰りに朝のことを思い出してその道を通らないつもりで、いつも降りる駅の1つ手前でおりた。
するとバスがこんでいてなかなかこない。仕方なく電車でいつも降りる駅へ。
切符をいれて、出ようとしたらブザーが。定期の期限でも切れたか?とおもって表示窓をみると、オカエリとカタカナでびっしり。
怖くなって隣の改札を出て、家まで走る。すると、あの首吊り現場にまだあの死体がある。
泣きながらその場を逃げるように去ろうとしたとき。すぐ横にあの死体が・・・あの時は顔が見えなかったのに、今はしっかり見える。
おじいさんがこっちを見て笑いながら横を付いてくる。家に行けば大丈夫!!家のポストまで手を伸ばせば届くという距離。
耳元で老人が。「怖がらないで・・わたしも朝までいきてたんだよ・・・」一瞬時が止まった。
俺は母に起こされるまでそこに倒れていた。