15年前に体験した話です大学卒業後、就職先の近くにアパートを借りることにしましたしかし、不動産屋の手違いからか入居予定だった部屋には、違う人が入居していました職場に近いアパートを紹介してもらい、敷金・礼金と家賃の2か月分はお詫びという形で不動産屋が負担してくれました2階建ての木造アパートで、外見はかなりひどいものでしたが、部屋はリフォームされてあり、まずまずでした私の部屋は1階の東側で、日当たりもよく風通しの良いところです玄関を開けると右側に洗面所 6畳ほどの台所、奥には6畳の和室住み始めて3日経った夜中のことまだ3月というのに蒸し暑くて目がさめたトイレに行こうと和室のふすまを開けると、玄関に子供が立っていたおかっぱ頭で着物を着た女の子 人というより日本人形を大きくしたような・・・・電気も点けてないのにはっきりと見えた顔は青白く、赤い口紅が印象的だったその子は手をのばすと微笑みを浮かべながら スーっとこっちに近づいてきた女の子が私にぶつかりそうになったとき、失神してしまったようだそれから次々に不可解な出来事が起こり始めた夜中に押入れのふすまが開く音朝起きると、閉めてあるはずの押入れのふすまが10cmほど開いている水道の水が勢いよく出ている和室に飾ってあるぬいぐるみが、朝には玄関に置いてあるあまりにも気持ち悪いので不動産屋に問い合わせてみたがいわくつきではない。
引っ越してきたばかりで疲れているんだろう の返事ばかり就職したばかりで新しい部屋を見つけるヒマも無く、仕方なくそのまま住むことにしたある日を境に不可解な出来事がぱったりとやんだこれで安心して眠れると喜んでいた4月のある夜中。息苦しさで目を覚ますとあの女の子が私の体の上にのっていて、「苦しいよ・・・。
息が出来ないよ・・・。そこをどいて・・・」と泣きながら体をゆすってきた「どうしていじわるするの?苦しいよ・・・苦しいよ・・・」女の子はそう言い続けると私の首を締めてきた微笑みながら・・・・朝目を覚ますと,小さい手の跡が首の周りについていたその日は会社を休んで引っ越しの準備を始めた次住むところは決まってないが,ココに住んでたら殺されると思ったから荷物をまとめて玄関にだし、最後のダンボールを天袋から下ろそうとした時その子が居た。
天袋に・・・・ 天袋の奥の壁の染みが女の子の顔をしているおかっぱで、唇だけが赤くて・・・・そしてその唇がかすかに動き「やっと息ができた」私はその場からすぐに離れ、後の事は引っ越し業者にまかせた不可解な出来事が急に止んだのは、荷物を天袋にしまった時からだった