ウチの家には何かでるんです。
初めてその「何か」に遭遇したのは母。リビングで座っているとパタッ パタッっと玄関からスリッパの音。
「あ。夫が帰ってきたんだな」と思い、ふとドアのガラスごしから玄関をのぞくと誰もいない。
あれ?と思ってまた新聞を読み始めると、次は誰もいない二回からの内線。ピリリリリリリと音楽が鳴り響く。
母は怖くて電話にでなかったらしい。そして次にあったのが私。
風呂に入ろうと洗面所に行った。洗面所の鏡からは和室が映るですが、いつもの様に洗面所のドアを閉めようとした。
すると・・・「?」鏡に何か映ってる。押入から・・白い・・・布団?後ろを見た。
布団など出ていない。おかしいと思いもう1度鏡を見た。
「・・・・・!!!」怖くて声が出ない。押入から白っぽい人がのぞき込んでいる。
じぃーーーーーーっとこっちを見て、瞬きしてもう1度見るといなかった。それから数日後、私はテレビを見ていた。
ウチのテレビは古く、壊れていて勝手についたり消えたりする。その日もそうだった。
テレビがぷつんと消え、画面は真っ黒になった。「あ・・またか・・」と思いテレビを付けようとスイッチに手をかけた。
すると何かテレビに映っている。自分だ。
自分の部屋と自分の机、ソファー、窓・・なんだ・・とホッとした。でも何か多い。
いつもは机やら窓やらしか見えないのに・・窓の近くに何かあると、じっと画面を見た。なんとまた前の「白い人」が窓からのぞいていた。
窓の外は駐車場。それにここは2階。
のぞけるはずがない。顔の上半分がぎょろりと私をにらんだ。
私は早足で1階に逃げた。もう1度戻るとそこにはもう何もなかった