小学生の頃、
数人で神社にあるお稲荷さんの社に
肝試しに行きました。
入口は一か所で真中に神体(?)があって、
周りを幅1mぐらいの通路で囲ってある建物で、
一周20mぐらいあったかな?
自分は最後尾を歩いていたのですが、
何周か目に自分の後ろ1mぐらいの所に
和装の女性が付いて来てるのに気付きました。
無表情なかんじでビビって
早足の子供達の速さに付かず離れずピッタリと。
自分以外は気付いていない様で、
振り返って最後尾の僕に話しかけてくる友人にも見えていない様でした。
その時は誰にも言わずに建物を出たのですが、
振り返って建物を見ると
女性は相変わらず無表情なまま通路を周回していました。
それから十数年経って、
妻とお稲荷さんの社の側を通った時に、
ふと社に目をやると通路に設けられた窓から、
当時見たまんまの女性がこちらを凝視していました。
和装、黒く長い髪、
焦点が合ってるのか分からない視線。
心底ブルったのですが、
妻に悟られては不味い(怖がりなので)と思い
自然に振る舞っていましたが、
真夏にも関わらず鳥肌立ちまくりでした。
後日妻が言うには、
自分も社に女性を見たのだけど、
怖くて僕に言えなかったらしいです。
霊感0の妻ですが、女性を見た瞬間、
ヤバい物を見てしまった!と感じたらしいです。
あの女性は、何年も何年も、
あの通路をグルグル周っているのかなぁ…?
と急に気になってしまいました。