もう8~9年も前の話だが、某大学の山岳部員4人がいたが、彼らをAとBとCとDとしよう。
AとBとCの三人は三日間のスケジュールで青木ヶ原樹海の横断を目的とした探検に向かった。しかも、万が一に備えて留守番役のDに四日以上たっても戻ってこなかったら警察に知らせて捜索隊呼べと命令した。
しかし、現地人のアドバイスもなしに勝手な探検をしたせいか、四日たっても三人が戻ってこないのでDは命令通り警察を呼び、捜索隊が結成された。捜索隊が出動して二日目にまず発見したのは、全裸で木に抱き付いて混乱しながら、口からよだれをたらして腰を振り続けてるAだった。
Aは捜索隊員に叩かれると、白いワンピースの長い髪の美人に誘われてここで三日間過ごしたと供述した。続いて捜索隊は落ち葉に埋もれて熟睡しているBを発見し、Bを起こしたらA同様白いワンピースの長い髪の美人に誘われたそうだ。
さらに捜索隊は木にロープで吊されたCの首吊り自殺体を発見して唖然とした。その後やがてAとBは精神に異常をきたして、『(美人の幽霊の名前)ちゃん来てくれたの…』とだれもいない空間に話かけるようになり、ついには精神病院に入退院を繰り返すようになってしまった。