バイト友達に聞いた話。
その友達をAとする。Aは地元が九州で、先輩と一緒に近くの心霊スポットによく行っていたらしい。
その日も、先輩や友達数人と車を走らせて向かった。行き先は犬鳴き峠とかいうところだとか。
その峠にそばには部落(差別用語ゴメンナサイ)の村があり、外とはまったく交友をもたないところらしい。峠に行くまでには森を通らなければならない。
車を止め、外にでる。入り口には中に入れないようにロープがはってあり板に注意書き(警告?)がかかれていた。
「この先、日本国憲法は適用されません」それを見てAは正直ビビッたという。殺されたりしてもモンク言うなよ!Aはそう解釈したから。
周りもかなりひいてたらしい。ここで帰るわけにもいかず、むしろ中に何があるのかよけいに興味をもってロープの下をくぐり、中に進んでいった。
森の中は昼でも薄暗く、なんだか不気味な感じがしたという。しばらく進むと、後ろから足音が…最初は自分以外の誰かの足音だとおもっていた。
でも、すぐにおかしいことに気がついた。先輩は自分の前を歩いている。
友達もすぐ横にいる。じゃああの足音は?そう考えるとめちゃくちゃ怖くなった。
他のやつも同じ考えらしい。みんな青ざめた顔をしている。
自然にみんなが早足になる。しかし足音はだんだん近づいてくる。
もうすぐそばまで来ている!Aは半分パニックだったという。すると、ある男女が横を通り過ぎた。
夏なのに二人とも黒いコートをはおっていた。その男女は通り過ぎて森の奥へと消えていった。
二人の顔を見てしまったAは、叫び声をあげた。二人とも顔がグチャグチャだった。
怪我とかやけどとかじゃない。奇形児みたいに、いやそれ以上にめちゃくちゃだったらしい。
Aと仲間はたまらず来た道を走って戻った。車まで戻ると、すぐに携帯を取り出した。
全員、携帯電話を車に置きっぱなしで行った。(A曰く、森の中でイキナリ鳴り出したら怖いから、らしい)携帯の電源を切った覚えはないが、切れていた。
電源ボタンを押すがつかない。周りも同じらしい。
みんなかなりパニクっていた。一刻も早くだれかと話して安心したがったが、仕方がない。
車を出し、道を引き返した。すると突然、Aの携帯の電源がついた。
画面を見て背筋が凍った。着信 23件メール 30通着信は非通知で、メールはすべて空メール(しかもアドレスが表示されない)きた時間はちょうど森を歩いていた時間だったそうです。
Aは今でもちょくちょく先輩と心霊スポットに行くらしいです。こりねえな、Aもww