これは俺の中学生の頃の担任、S先生が実際に体験した話らしいです。
それはS先生が夜中に起きた時です。季節は夏。
時間は二時を過ぎていたらしいです。暫くボーっと当りを見渡し始めた時です。
音が聞えてきたそうです。「コンコンッ」て、窓の方から。
その時のS先生は「こんな真夜中になんだ、まったく」と、思ったくらいでした。今思うと、常識からして尋ねませんよね、人の家には。
んで、カーテンを開けると、女の人が立っていたらしいです。距離はたぶん10mくらい離れていたらしいですよ。
S先生はそれを10秒くらいみていたらしいですが、すぐに消えました。ベッドに戻ってふと考えがよぎりました。
「・・・ここ、二階のはず・・・」隣には奥さんが寝ているが、流石にこの時間帯に起こすのはまずいと思ったらしく、一人で考えていました。三分くらい立った時らしいですが。
また音が聞えたそうです。「コンコンッ」って、やっぱり窓から。
S先生は勇気を出してカーテンを開けると、そこには窓いっぱいに顔があり、眼を見開き口が裂けるくらいに口をゆがませ、とにかくこの世の人間では作れそうに無い表情をしていたらしいです。先生は叫びそうになったけど、カーテンを思い切り閉めて、またもや ベッド イン。
十分くらいしてからもう一度みたら、今度はなかったらしいです。その後、先生は金縛りに二回あったと言っていました。