コネタですが実話です。
私が小学生の時、子供会で盆踊りの祭囃子の練習をしておりました。練習は夜7:00頃に近所の神社で行われていたのですが、神社から細い坂道を下ったところにはお寺とお墓があり、その日は坂道にひとつだけあった電灯が壊れていて、点いたり消えたりしていました。
友達のひとりが肝試しに行こうと言い出して、私は皆が一緒ならと嫌々ながらもついて行ったのです。坂道の電灯の近くまで来た時、フッと電灯が消え、暗くなった電灯の下に目の錯覚かな?と思えるような白っぽい影がぼんやりと見えたのです。
私は恐る恐る「誰かいるの?」と声をかけました。次の瞬間「キャー!!」という叫び声と共に、私を残して皆いっせいに駆け出しました。
取り残されてはマズイと私も慌てて皆の後を追い、神社まで走ったところで、皆に聞いたのです。「ねえ、何で逃げたの?」「聞こえなかった?『いるよ…』って返事があったの…」